











[装備]







[スキル]
「おーっし! 前はおれに任しとけ!」
アーサーと名乗る愛嬌が足りない少年。軽装備で細身の剣を下げている。
振る舞いは年相応で、子どもらしい素直さは捨てきれていないようだ。
リーンへは出稼ぎに来、報酬額や店売り装備の値札にしょっちゅう唸っている。残念ながら、交渉出来るほど口は回らない。
今までまともな戦闘経験はなく、力だけに頼った剣の振りはいかにも稚拙だ。宿の冒険者との会話や実戦を重ねるうちに上達はしているようだが……。
ようやくではあるが、武力だけでない、自分が目指す冒険者像を鮮明にし始めている。その意識は日頃の鍛錬として表れてはいるようだ。
そんな少年はある日、
*
【古いコイン】文字らしき傷が彫られている。
【装備品】リーンに出回っている流通品。
【記録水晶】映像を扱う魔道具。機能は破損している。
【万年筆】僅かな魔力が保たれている。
【本】古い内容の料理指南本。
【包装】空の小さい袋。用途は不明。
【剣のキーホルダー】土埃に塗れている。
【季節物の菓子】食べかけ。かびている。
【ヘアピン】錆びている。
【写真】乾いた血が付着。持ち主ではない大人二人が写っている。
*
そんな少年はある日、階段から転げて死んだ。
---短期企画 冒険の終わりに---
2020/12/31 終了



Level 21
プレイヤーキャラクター - ウォリアー
Creator: 倉林